学術雑誌Cell誌の最近の2つの論文(オンライン版)を「Natureダイジェスト」2012年7月号が紹介しています。
重複した遺伝子SRGAP2C遺伝子が、オリジナル遺伝子のSRGAP2遺伝子を効果的に「ノックアウト」することによって、元のタンパク質の機能を阻害し、脳細胞構造の密度を高くしてニューロン間の接続の数を増加させてネットワークの情報処理能力を向上させたというのです。
この遺伝子の出現が、およそ240万年前で、ちょうどアウストラロピテクスからHomo属が出現した時期に相当します。
しかし、少し話が出来すぎているようにも思うので、しっかりした検証が待たれます。
参考:
Dennis, M., et al. Cell (2012)
Charrier, C., et al. Cell (2012)