啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

シングルセル・トランスクリプトミクスの時代が到来!

シングルセル・トランスクリプトミクス (Single Cell Transcriptomics)の時代きたことが、最近の論文からよくわかります。
下記の論文なんかは、線虫でしかできなかった受精卵からの発生過程を、シングルセルで遺伝子発現をみながら追ってしまったという画期的な論文です。

Single-cell mapping of gene expression landscapes and lineage in the zebrafish embryo (2018) Science 26 Apr 2018:
eaar4362 DOI: 10.1126/science.aar4362

http://science.sciencemag.org/content/early/2018/04/25/science.aar4362

もう次の時代は、これらのシングルセルの過程を比較して、どう進化を議論するかでしょう。このことを今から考えないと時代の先端を走れないことは明白です。「シングルセル発生遺伝進化学」ともいうべき全く新しい学問体系の確立への挑戦です。
進化学のこれからの扉を開きましょう!