啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

死に絶えていく我が国のバイオベンチャー

 とりわけ、バイオベンチャーの役割は大きいはずなのですが、その成功への道筋に時間がかかることも多く、非常に多くのバイオベンチャーは実質的に死滅していっているように想われます。
 現在、我が国のポストドク候補者は約4万人に上るといわれ、そのうち半分弱は生命科学やバイオ分野の人たちと言われています。(正確な数字は要確認です。)これらの人たちの受け皿の一つがバイオベンチャーであったはずでした。そして、アカデミアとベンチャー企業の活発な人事交流を通して、若手のキャリア・パスの確立に大きく貢献するというシナリオが描かれていたのです。
 その前提となるバイオベンチャー企業の死滅は、このシナリオまで大きく狂わせたことになります。