腸内病原性大腸菌の概要

　腸内病原性大腸菌について、少し簡単にまとめてみましょう。
　腸管出血性大腸菌を含む腸内病原性大腸菌株が、ヒトの下痢および出血性大腸炎の原因であることはよく知られています。
　臨床的には、溶血性尿毒症症候群や血栓性血小板減少性紫斑病を引き起こし、重篤な症状を示します。
　これら菌株には、牛や馬などの家畜にも感染しており、今回の焼肉チェーン店による食中毒が典型的に示すように、ヒトへの感染は通常不適切に加工処理され汚染された食肉や乳製品を食したときに起こります。