啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

4/20(火)ビジョンの欠如

 最近、いろいろな議論の中で、物事をどうみるか将来をどう描くかといういわゆる「ビジョン」がないことを痛感します。理由としては、?@ビジョンを持ちべきことは理解しているのに、情報不足などにそれができない場合、?Aビジョンなどは議論の中で自然に醸成されるものであり、特に意識する必要はないという理念を持っている場合、?Bビジョンなど考えたこともなければ、それが何なのかさえもわからない場合、などおよそ3つの場合が考えられますが、?Bの場合の問題は深刻です。ビジョンとは、その人の世界観であり、生命観であり、人生観なのです。
 最近よく、ゲノム情報をとうして社会をどうみるかを考えています。サイエンスというより、技術開発という意味合いにおいては、23年後30年後に「社会がどうなっているか」という予測ではなく、「社会をどうしたいか」という能動的なコミットメントがいると思っています。そいことからすると、「若者、頑張れ! 自分も頑張れ!」でしょうか。