啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2017-04-04から1日間の記事一覧

無念無情の人生と「時間との戦い」

非常にありがたいというか、非常に残念というか、この日のそれ以後は「人生」という言葉が教授の頭を回り出して、無念無情の感でいっぱいでした。そして、異国の地ながら、こうして元気に仕事ができている状況に感謝して、これからおそらく来るであろう何ら…

死を覚悟しての教授室訪問

そして、その後よく考えてみると、脳腫瘍は一般に遺伝性が強いので、彼の年長の家族の同じ病気の経験などから、彼はすでに死を覚悟しており、それで私に会いに来たと悟ったのでした。おそらく教授は、Distinguished Professorという同じ教授職でも大学で数人…

脳腫瘍の彼

「会社」と言っているので、大学職員ではなく、会社に雇用されて大学に派遣されているという意味でしょう。詳しい内容はわからないけれども、しっかりした英語で話すので、彼が言っていることはよく分かりました。 そこで、「どうして会社をやめるの?」と問…

キャンパス維持要員キャプテン

今朝、研究室の教授が仕事しているところに、突然男が入ってきて、教授に握手を求めるので、びっくりしました。 しかし、よく見ると、特に朝にあいさつをよくするものの、名前さえよく知らない人で、確かキャンパス維持要員のキャプテンのような仕事をしてい…

誰にでも「あいさつ」

教授が主務とするサウジアラビヤのアブドラ国王科学技術大学(KAUST)では、知らない人にでもアメリカのように(東海岸の主要都市を除く)「ハーイ」と言ったり、手を挙げて「あいさつ」をしたり良くします。 たとえ相手が掃除の専門要員であっても、職域に関係…