啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

脳腫瘍の彼

「会社」と言っているので、大学職員ではなく、会社に雇用されて大学に派遣されているという意味でしょう。詳しい内容はわからないけれども、しっかりした英語で話すので、彼が言っていることはよく分かりました。
そこで、「どうして会社をやめるの?」と問いただすと、自分は「脳腫瘍で本日をもって退職して、治療に当たる」と答えました。そこで、教授が「大変だね。それじゃ、手術するんだね?」と、同情的に念を押すように重ねて聞くと、すぐには首を縦に振りません。すると、一呼吸をおいて「今まで、脳腫瘍で2回手術をしているんだ!」と言って、びっくり。
そこで、名も知らない人ながら、「どうかお大事に!」と気を遣いながら呼びかけて別れました。