新型コロナウイルスの変異株の問題がクローズアップしてきています。
これは、このウイルスの持つ突然変異率、そしてそこから予想される進化速度から、さまざまな変異株が出現してくるのは必然であります。
PCR検査の場合は、ウイルスゲノムのプライマーとして選ばれた場所によって、どうそれらが認識されるかで間接的に変異株を認識できるところもありますが、結局はウイルスの全ゲノム配列を解読しなければ決定的な変異株の同定にはなりません。
感染力や免疫からの逃避能力に影響を与える変異は、ウイルスの全ゲノム解析のものとに、徹底的なモニタリングとトラッキングをする必要だあろうと思います。
これを事前に想定して、約1年前からサウジアラビアにて構築してきた「COVID-19 Mutation Tracker」という変異株の追跡モニタリング・システムが非常に有用になってきていると思います。(これは、生物の科学「遺伝」という科学雑誌の2021年1月号」の新型コロナ特集に記事などを載せているので、見てください。)
参考:
なお、フィリピン変異株については、以下の記事をご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210313-00227202/