啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(土) 「ウイングマーク」と「航空学生」

「航空学生」とは、ウィキペディアによりますと、以下のように解説されています。「航空学生(こうくうがくせい 英語Aviation Cadet)とは、日本航空自衛隊における操縦士海上自衛隊の航空機操縦士並びに戦術航空士の養成制度、および課程在学中の自衛官である者の呼称。略称は『航学』。

そして、

民間でも操縦士が不足していたため1954年に航空大学校が創設されたが、航空機乗員養成所とは異なり軍事色は無くなり、自衛隊への人材供給も行われていない。

現在では操縦士・戦術航空士共に主要な供給源であり、特に操縦士の約70%が航空学生出身である。」

 「海上自衛隊小月教育航空群小月教育航空隊(小月航空基地)、航空自衛隊第12飛行教育団航空学生教育群(防府北基地)にて、座学及び実技の教育訓練が行われる。」

 「航空学生として入隊すると2士に任用され半年後に1士、1年後に士長、2年間の航空学生課程修了と同時に3曹に昇任。その後は飛行幹部候補生として航空機に搭乗して訓練を行う。海上自衛隊では平成29年度より試行として航空学生課程を1年4か月に短縮している。」

 「海上要員は基礎課程合格後に固定翼・回転翼・戦術航空士に振り分けられ、機種・職種ごとに分かれた約2年の訓練課程に進む。全課程修了後に事業用操縦士を取得するとウイングマーク(航空機搭乗員徽章)を授与され、正式な操縦士となる。ウイングマーク授与後、副操縦士として約2年間の部隊勤務を経験する。」

 「航空要員は地上準備課程終了後、T-7による操縦訓練終了後、学生の適性に合わせ戦闘機救難機輸送機回転翼機に分かれた課程を修了して、部隊勤務を経験する。」

 「海空自共に入隊から約5年半後に幹部候補生学校に入校(飛行幹部候補生課程)し、約半年間の幹部教育を受ける。卒業後3尉に任官し、編隊長や機長となる資格を得るための訓練を行う。」

 「1993年度から女性の採用(航空自衛隊戦闘機偵察機以外)を開始し、2015年11月に性別による機種制限を撤廃した。」

 「陸上自衛隊は航空学生制度を採用せず、隊員の中から飛行要員の選抜を行う陸曹航空操縦学生制度を運用している(旧陸軍における下士官操縦学生に類似)。」

陸上自衛隊海上保安庁は固定翼機操縦士の訓練を海上自衛隊に委託しているため、海上要員と共に操縦訓練を受ける。」

 「アメリカ軍ではcadets(士官候補生)と見なしている。

したがって、「ウイングマーク」とは、「航空機搭乗員徽章」のことです。

 

本日、2021年2月20日(土) 15:30 (日本時間)のKYODOニュースによりますと、

航空自衛隊20日日本時間の同日午前8時ごろ、米南部アラバマ州モンゴメリー空港から約3キロの地点で、20代の2等空尉が搭乗した練習機が墜落したと発表した。2尉と米空軍の教官がともに死亡した。

ということでした。

 おそらく、亡くなった日本人パイロットは「航空学生」でウイングマークを取得すべく米国で練習を積んでいたのでしょう。

 亡くなった米国教官の方とともに、亡くなった日本人の航空学生の方に、心からご冥福をお祈り致します。