啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(火)シングルセル・RNA Seqが花盛り、そして可視化(Visualization)の問題が急浮上

 ニューヨーク大学アブダビ校での国際シンポジウム「Genomics and Sysytems Biology X」に出席していますが、一言で言って「シングルセル・RNA Seq」が花盛りです。これは、シングルセルの遺伝子発現解析技術の進展が著しいことによるのでしょうが、ヒトの病気の組織細胞から戦中の発生や植物細胞の再生など、対象は異なっても、本質的な手法や解析の手順は同じです。

 ビッグデータは当然出会って、この解析結果をどう表現するかが重要になってきています。つまり、この表現ができないと結果の解釈ができないと言うことでしょうか。このため、可視化 (Visualization)の情報技術がないと先に進めません。AI(人工知能)やML (機械学習)の応用の前に、可視化の問題が急浮上してきているように思います。

 ライフサイエンス、特にゲノム関連分野はデータサイエンスの最先端を走っていることを強く再確認しました。