啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「節目」の意味

 三島市のよく使ったガソリンスタンドが、2020年1月4日で現在の営業を終えて改修改装を行うものの、新装開店時には現在のサービスが極端に縮小されるというニュースを聞きました。また、自宅近くに長らくあった百円ショップも2020年1月25日をもって閉店するとのことでした。このように、2020年を事業の節目と考えているところが少なからずあるようです。

 2020年や2030年というのは、単に区切りの良い年であって、特に他の1年と区別は特にないのですが、何か「節目」のような捉え方をしてしまいます。

 そういえば、年末もなにかと12月31日までにやっておかねばならないが多く、「師走」というようにお坊さんが走り回る忙しさを意味していたのですが、近頃は年の終わりに「節目」を強く意識することがだんだん少なくなってきているように思います。特に、「大掃除」なども是非ともせねばならないという年末を節目とする思いも、以前に較べるとかなり弱くなっているように思います。

 サウジアラビアは、もちろんクリスマス休暇もありませんし、1月1日も基本は通常勤務です。一般に、「イスラム暦」を用いるということもありますが、12月31日も1月1日も「節目」としての意味を全く持ちません。

 やはり文化伝統に根づいた習慣や風習は、その深さの濃淡はあるにせよ、人々の精神性に大きく依拠していることが分かります。

 日本の自宅で毎年飾りつけする大きなクリスマスツリーも今年はスキップすることとなり、今年の終わりは「節目」の意味も、自身ではその分薄れている気分がします。

 しかし、「節目」をどこかで持つことの意味は、目標設定がしやすくなるということもあり、それなりに意義のあることなのかも知れません。