啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

消費者余剰

「消費者余剰」とは、消費者が支払う金額よりも、よりによって得る価値が大きい場合のその差額のこと。例えば、現在10曲ほどの楽曲を買うのにインターネットでダウンロードすれば2000円程なのに、10年前は同じ10曲ほどの楽曲を買うのにCDなどで3000円も支払っていた。そこで、「消費者余剰」は、3000円-2000円=1000円となって、この1000円が消費者余と言われるもの。
ブログ・SNSなどのネット上の情報共有による消費者余剰が急増していて、日本ではGDPで16兆円から18兆円程もあると言うのです。GDP比で3.2 - 3.7%にも登ると言うのです。
問題は、これが現在のGDPの計算値には入ってないということ。GDPという指標が問題化してきていると同時に、この情報革命や通信革命が流通産業を大きく変え、消費者余剰がますます拡大していくように思われるのです。
日本経済新聞2018年3月19日朝刊には、そういう記事が載っていました。