啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「メタゲノム解析」用サンプリング調査船

紅海で、海水を採取しては直接にDNAを抽出して、その塩基配列を決定して、そのデータベース探索から、どのような微生物が存在しているのかを調査しています。このメタゲノム解析といいます。
海水を調査の対象としているため、「マリン・メタゲノム解析」(Marine Metagenomics)と呼ばれます。
この海水採取のことをサンプリング調査といいます。これには、調査船が必要になります。教授の大学KAUST (アブドラ国王科学技術大学)では、白亜のクルーザーのような調査船が使われます。
教授の部屋は、270度を見渡せる大きなピクチャーガラスのような全面ガラスが展開されており、そこから紅海が広大に広がっているのが見えます。そして、大学のシンボルのビーコンに並んで、クルーザーのような白亜の調査船が輝いて見えます。

約1週間前に、サイエンス誌に「Tara Exploration」(タラ探検航海プロジェクト)の成果の特集号が出版されましたが、この中心課題がメタゲノム解析による微生物の多様性という事態となっています。