啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

韮山反射炉(静岡県伊豆の国市)を世界遺産に勧告

引用: http://sp.mainichi.jp/select/news/20150505k0000m040057000c.html
 「◇登録勧告の「明治日本の産業革命遺産」の一つ」
 「地域の財産を次世代へ引き継ぐのに強みが加わった。世界遺産への登録の可否を調査する諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)から4日、「登録が適当」と国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告された「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(福岡、長崎、静岡など8県)。構成資産の一つ、韮山反射炉静岡県伊豆の国市)を築造した江川英龍(坦庵)の史料などを保存する江川文庫の橋本敬之学芸員(62)は笑顔で語った。江川家を研究し約30年。この日を待ち望んだ。「これで英龍の業績が世界に知られるようになれば」と期待する。
 韮山反射炉は、天井で熱を反射させて鉄を溶解し、大砲を鋳造する。江戸期には鉄製や銅製の大砲100門以上を作ったが、1864年に廃炉になった。実際に稼働した炉としては国内で唯一現存する。
 伊豆の国歴史ガイドの会の小松逸夫会長(78)は「案内した観光客に世界遺産登録への協力を呼びかけてきた。今後はお礼も込めてガイドしたい。反射炉は技術立国・日本の礎そのものだと伝えたい」と喜んだ。
 静岡県庁の富士山世界遺産課では、午後8時半に登録勧告が伝えられると、待ち構えた職員らに安堵(あんど)感が漂った。小坂寿男課長は「イコモスの現地調査では悪くない感触だった。6月の正式決定を目指して頑張りたい」と話した。
 川勝平太県知事は「大変喜ばしい。富士山に続く本県二つ目の世界遺産となるよう万全を期したい」とコメントした。【西嶋正信、石川宏】」

2015年05月04日 23時44分