啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

蛋民(たんみん)

 先日、ふとしたことで、「棄民(きみん)」 という言葉の意味を考える機会がありました。
また、「蛋民(たんみん)」という言葉もあることを知りました。微妙に異なる二つの言葉ですが、複雑な社会的な背景とともに、歴史的な状況がみえてきます。
 「自国民を国外追放することは国際法上許容されないこととされている」という事実は、我が国の国際化が今後大きく進む中で、今後重要な意味を持ってくるものと思われます。

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棄民:「日本では、満州の開拓にかり出され敗戦後に当地に取り残された人々や、国内の食料難から政府に奨励されてハワイ、カリフォルニア州中南米諸国に移住していった人々などが「棄民(きみん)」と呼ばれることがある。また、第二次世界大戦後に朝鮮半島の混乱から日本に渡り、祖国に帰らず残留したり、帰還事業で北朝鮮に渡った在日コリアンを韓国政府から見捨てられた棄民と見なすこともある。
 自国民を国外追放することは国際法上許容されないこととされているが、中華人民共和国政府は自国民の民主活動家の入国を拒否し「中国公民の事実上の国外追放」と批判されている。日本と関連する事例では、馮正虎が中国への帰国を拒否され成田空港での寝泊まりを続けた事件がある。
 近年、一部では、日本における就職氷河期に遭遇した若者、特に1970年代後半〜1980年代前半に生まれた世代(ポスト団塊ジュニア)を「棄民」や「見捨てられた世代」や「ロスト・ジェネレーション(略称はロスジェネ)」と呼ぶ事例がある。」
 (引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8B%E6%B0%91

蛋民:「蛋民(蜑民、疍民。たんみん)とは華南の広東省福建省広西チワン族自治区海南省、香港、澳門の沿岸地域や河川で生活する水上生活者である。」
 (引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8B%E6%B0%91