啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

東京大衆歌謡楽団

20歳代後半〜30歳代前半の若者3人(現在4人のようですが)が、なぜ今60歳代さえよく知らない昭和歌謡を唄うのか?
 そして、その路上ライブに、原体験さえもない50歳代や60歳代の熟年世代がその昭和歌謡に酔いしれるのか?
 東京大衆歌謡楽団の歌には、貧しくても自信に溢れロマンや夢を追いかけた昭和中期の世の中の雰囲気があります。それも、何か物悲しい哀愁があります。そんな古いセンチメンタリズムに対する新しい憧憬なのかもしれません。あるいは、昭和歌謡のもつ一種独特の「調子の良さ」が、自然な感じの「人生の応援歌」になっているのかもしれません。
・「赤いランプの終列車 東京大衆歌謡楽団」
  (http://www.youtube.com/watch?v=E4HH5UHzE5Y
・「誰か故郷を思わざる 東京大衆歌謡楽団」
   (http://www.youtube.com/watch?v=n-D3zJR_DBM
・「リンゴの唄 東京大衆歌謡楽団」
   (http://www.youtube.com/watch?v=AbTz1qbyUhE
・「東京大衆歌謡楽団メドレー2012」
  (http://www.youtube.com/watch?v=1W2xnGuLkY8

そういえば、東京大衆歌謡楽団の公式ホームページには、以下のように書いてあります。
「今、日本人として唄わなきゃいけない歌がここにある
 日本人の心、昭和歌謡を歌い、浅草・上野等での路上ライブで
 年配の方々から絶賛されるトリオ。
 アコーディオンウッドベースと歌のみと言うシンプルさが
   「あの頃」の郷愁を誘う...」
「〔profile〕
障沒㍾F太郎  唄         昭和五十八年 八月 十五日生
障沒∠Y次郎  アコーデオン  昭和六十年 四月 二九日生
障汳ケ玲     ウッドベース   昭和五十四年 一月 四日生

2009年4月  東京大衆歌謡楽団 結成
      わずか2ヶ月後には、路上ライブで複数のレコード会社やプロダクションから声をかけられる
2009年12月 CD&カセットでChesterfield Recordsよりデビュー」
(http://chesterfield-records.com/ttkg.html)

 一方、これから人口のおよそ3分の一が60歳以上になるという超高齢化社会を迎える日本において、これらの世代の人達に焦点を絞った楽曲促進のビジネスモデルを、インターネット動画配信で実践しているとしたら、東京大衆歌謡楽団は最先端のビジネス戦略を実に見事に実践していると言わざるをえません。

 それにしても、教授の研究室の30代の佐々木研究員は、昭和歌謡を見事に歌い上げ、その歌唱力は実に秀眉です。特に、彼が歌う「青い山脈」・「長崎の鐘」・「憧れのハワイ航路」などの古い昭和歌謡曲は、世代を超えて聴く人の感動を呼びます。
 今の若い人たち昭和歌謡が流行っているのでしょうかね。