啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

リバランシング

 米国のオバマ政権が、アジア重視の政策を「リバランシング(re-balancing)」ということで、推進していこうとしています。
 米国にとっては、アジアを世界第一位の経済圏としての市場的な認識はもちろんのこと、対中国の牽制的な意味合いも強いとのことです。
 米国がサウジアメリカとしてリバランシングでアジア重視に向かうとき、米国の対中東政策が今後の10〜15年でどう変化していくのかを見極めることは、日本にとっても非常に重要なことのように思われます。
 さらに、シェールガス革命に沸く米国のサウジアメリカ現象は、日ロの天然ガスに関わる国際協力にも大きく影響するだろうとのことです。つまり、日本にとってみれば、米国からのシェールガス供給がある限り、ロシアからの天然ガスを必要としないだろうことになるからです。
 もちろん、もし日本独自のエネルギー資源が十分に開発されれば、話は変わってくるでしょうけれども。