啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ローマ大学でのシンポジウム座長

 また、ランチが終わった後の午後2時から7時までのすべてのセッションの座長でした。
 イタリアでのシンポジウムの座長は、オーディエンスから十分に質問をさせたり議論をたっぷりさせねばなりません。
 時間が大幅に遅れやすいし、大体時間枠を皆守りません。時々、「日本のシンポジウムは時間厳守で素晴らしい」という賞賛の声を特にヨーロッパの研究者の人達から聞くことがありますが、半分は「そんなに時間だけ守たって、議論は十分にできていないんじゃないの?」という批判も半分以上含まれていることに留意しましょう。
 といいながら、コヒーブレイクや食事の時間に大いに連れ込むと、座長に責任大になります。
 ということで、座長は非常に難しいです。ただ、イタリアでは講演のドタキャンはよく起こりますので、それを見越しての調整で最後に帳尻を合わせる高等テクニックを使うことが出来ます。