啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

遺伝学会京都大会の最終日

 午前中は、植物と進化の一般講演に出席しました。Best Papers賞の選考を会長としてしなければならず、一応出来るだけ多くの一般講演を聴く努力をしました。
 やはり、良い講演は、事前に研究がよく考えられているものです。本当にいい研究は、問題が明確で、かつその問題を真剣に解こうとしている真摯な態度ですぐ分かりますね。
 また、同じ分野にいると、対象生物が異なっていたりするだけで、本質的には同じ手法や考え方を用いて、同じことをやっていることに心地よさを感じることがあるかもしれません。
 しかし、一歩引いて分野全体をみてみると、検証や確証に弱かったり、不十分な記載だけで問題が解けていなかったりすることばかりの研究で3ある可能性もあります。
 知らないうちに、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態になっている可能性があるように思います。