啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

第一次産業と福祉産業のインテリジェント化

 先端的な技術を有する産業が海外移転を加速させる中、我が国に残り得る産業としては、農業や漁業のようないわゆる「第一次産業」と、まさに老齢化を支える「福祉産業」が、それらの典型でしょう。
 これらの産業にITを導入していくことを、「インテリジェント化」といいます。IT業界の造語です。
 この第一次産業と福祉産業には、至る所でIT(Information technology)やICT(Information and communication technology)を導入する余地があります。
 たとえば、田んぼの環境のリアルタイム管理はもちろん、土壌の微生物管理までもゲノミクスを応用して可能となる可能性が、実際に現在も追求されて行っています。
 福祉産業も、まだ多くの施設などではインターネットやwifiも十分に導入されていません。 
 しかし、いったんそれらが整備されてきますと、これからの産業は、日本の基幹産業になる可能性があります。
 そして、それらの産業技術は、新興国などへ輸出することさえ可能になるかもしれません。
 特に、ゲノム情報を基盤とした環境モニタリング技術の進展は、この国の将来にとって希望ある方向性と考えられます。