啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

Nei先生80歳を祝うシンポ欠席を決断

 本日の夜に成田空港近くのホテルに前泊して、明日早朝よりアメリカのペンシルバニア州State College市に飛び、当地にあるPenn State Universityで19日(土)から行われるシンポジウムに出席する予定でした。
 このシンポジウムは、教授のMentorでもあるProf. Masatoshi Neiの80歳をお祝いしての記念すべきシンポジウムでした。教授は、自身の講演のほかに、光栄にもオープニングの最初に「Nei and his Science: Brief」と題して、Nei教授の業績の概要を紹介することになっていました。
 しかし、昨日、Nei先生と約30分間にわたって国際電話で協議しました。Nei先生によると、米国で日本のテレビ放送をリアルタイムで常時見ていて、日本の地震福島原発の非常事態についてはほとんど私達と同じ理解を持っておられました。
 ただ、東京における交通や停電状況の詳細などは、さすがに「そんな状態でしたか。」という反応でした。
 もし教授が参加できない場合は、Nei先生の弟子のひとりでもあるProf. George Zhangに代わりに紹介してもらうことにしました。
 そして、現在の東京での交通状況、特に東京駅から成田空港への確実な到達手段がないこと、そして成田空港からの確実な国際線飛行状況が見えないこと、また遺伝研のおける危機管理を副所長としてしなければならない状況もあることから、欠席するという苦渋の決断をしました。
 一昨日には、舘野名誉教授が、本日には斎藤教授と高橋研究員も、このシンポジウムの出席を欠席しました。
 Nei先生の80歳の記念すべきシンポジウムであっただけに、断腸の思いのキャンセルでした。