啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「サギプリ」

 最初「サギプリ」という言葉を聞いたときは、何を言っているのか全く分かりませんでした。
それが、まず「詐欺プリ」ということが分かり、次にようやく「詐欺プリクラ」つまり「詐欺プリントクラブ」のこととわかるのに、かなりの時間がかかりました。
 実は、それでも本当の意味はよく分かりませんでした。しかしどうも、今の(女子)中学生達の間で相当流行っているものらしく、プリクラで写真を撮る際、自動的に、金髪だったり、アイシャドウをきつく塗ったり、とてつもなく白い美肌にしたりして、原画を変換して(変身して)写真を仕上げてくれるプリクラ・マシンのことを言うようです。
 また、普通の写真撮影のときに、ちょっとポーズをとったりして自分以上に素敵な画像ができることなどにも、「詐欺プリだあ!」といった言い方をするとのこと。
 そういえば、プリクラの全盛期に、旧日立ソフトウエア社(現日立ソリューションズ社)が売り出したプリクラ機が、期待以上にとてつもなく売れたという話を思い出しました。
 この日立ソフト社製のプリクラ機が売れた理由は、プリクラ機で撮られた写真の原画をソフトウエアで約8割方全体を細身に修正して仕上がりの写真を返してあげることにあったと、聞いたことがあります。
 やはり、今の「詐欺プリ」と相通じるものがありますね。ただ、話はこれで終わりません。
 日立ソフト社によると、プリクラ機自身の売り上げはあまり大したことはなく、消耗品である印画紙による売り上げのほうがすごかったとか。
 何か、今の次世代シークエンサーの問題点である「年間の消耗品代がシークエンサー機代とほぼ同じ額だけかかってしまう」ということが、販売サイドからすればむしろ消耗品代で儲かっているということなのでしょう。
 したがって、第3世代とか第4世代のシークエンサーというのは、技術革新が続いているのはもちろんですが、むしろ小型化したり、ディチューンして性能を落としたりして、機器代や消耗品代を大幅に安くしてきていることも、非常に納得のいく商品開発戦略といえそうです。