啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2010-11-16から1日間の記事一覧

「イエス」と「ノー」

もっと難しそうですが、イエスとノーを同時に言うこととは、 「承諾(イエス)の回り道かもしれない拒絶(ノー)」と、 「取消(ノー)になるかも知れない承諾(イエス)」 と言い換えることもできそうとのこと。 そういえば、前者は「嫌よ、嫌よも、好きな…

目的なき合目的性

イエスとノーを同時に言うコケットリーの究極の応用編が「二人で会いたいのに、あえて三人で会う」で、それが密会の極意らしい。 カントが芸術を定義して「目的なき合目的性」というように、そのようになった男と女の関係が最高の魅力ある関係という。 そう…

サイエンスの対極

実に、「イエス」と「ノー」をとことん突き詰めるサイエンスとは、全く逆の世界。でも、人生の機微に触れさせてくれたような見事なコラムでした。

誤解的密着

山田女史は言います、「目的のない密会ほど楽しい」と。昔、教授の若いころ、「誤解的密着」という言葉がありました。最後に、山田女史は、「大人のつきあいにもっと遊戯を。密かに、優雅に、たがいを騙しあって・・」と締めくくります。 妙に納得できるよう…

男の騙し方

山田女史は、大学でモード論(ファッションの「モード」のことらしい)を教えておられて、ほとんどが女子学生の100人位の聴講生の前で、講義の途中に「いったんモード論から離れて、男の騙し方を教えます!」と言うというのです。 そして、その騙し方とは…

恋愛論「コケットリー」

少しドキッとするタイトルですが、この小文が実に哲学的ながらウイットに富んでいて、とても感心しました。 山田女史の好きな言葉に、哲学者ジンメルの「愛の遊戯形式」という言葉があるといい、この哲学者は長く人妻との不倫の愛に悩んだらしく、その恋愛論…

愛の遊戯形式

昨日、11月15日(月)の日本経済新聞(夕刊)のコラム「プロムナード」に、フランス文学者の山田登世子女史が「愛の遊戯形式」という小文を書いています。