日本時間の午前2時頃から、サウジアラビアの現地時間の午後8時頃から、ロイター電のリアルタイムの実況中継でバイデン米国次期大統領の就任式を見ていました。
気づいたことが2つあります。
一つは、メディアの事前報道の通りに、トランプ大統領はこの就任式に出席していませんでしたが、ペンス副大統領は出席していました。ペンス副大統領のこの出席は、議会に自身の支持派を差し向けるように扇動したとされるトランプ大統領とは一線を画したことになり、大きく傷ついた米国民主主義の象徴の多少なりとも「救い」になっているように思いました。
もう一つは、バイデン大統領の就任式演説ですが、2派に分断された米国を「United」のままに統一することが大事だと力説していたのは分かるとして、「disagreement 」(不合意: 合意できないこと)を認めて一緒にやろうと言っていたのが印象的でした。ここでも議会が暴徒によって一時占領されたことについて、「こういうことは今日もなかったし、明日もないし、将来に亘って決して決して絶対にない!」と叫ぶように言っていたことから、米国政治の歴史に残るほどの大事件であったことが読み取れました。
バイデン大統領の意気込みが直に伝わってくる演説ではありましたが、画期的な名演説となる名文句が一つも出てこなかったことが残念でした。
トランプ大統領の就任式でのキーフレーズが「America First!」だったとすれば、バイデン大統領それは文字通りの「UNITED America」ではなかったかと思います。
なお、レディガガさんの米国国家の独唱は期待通りでしたが、ジェニファー・ロペスさんが歌った「The Land is Your Land」という歌は、迫力に満ちた熱唱で「The Land was made for you and me 〜🎶」のフレーズは、心に残るものでした。
(参考引用)
http://www.magictrain.biz/wp/blog/2018/09/16/我が祖国-this-land-is-your-land-歌詞和訳-ウディ・ガスリー/