啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(火) 夏休み最後のKAUST研究室会議

今日は、2020年6月30日。今日のこの日は、日本では公務員の方々に夏のボーナスが支給された日なのでしょうが、それとは別に教授にとってはいろいろな意味で意義深い日なのです。

 まず、サウジアラビアの大学KAUSTの年度(fiscal year)は、日本の4月1日から始まって翌年の3月31日に終わるのではなく、7月1日に始まって翌年の6月30日に終わります。したがって、本日の6月30日はサウジの大学KAUSTの2019-2020

年度の終了日ということになります。したがって、すべての予算などはこの日までに使いきらなければ、決まった繰越額(Carry over)を除いてすべて没収されるということになります。

 ご存知のように、今年度はコロナ禍(COVID-19)で2020年1月下旬から研究活動がフルにできなくなっており、2月下旬から在宅勤務が開始されましたので、多くの研究室が予算を使えておりません。したがって、研究予算の余剰金を繰越限度額を超えて来年度に使わせて欲しいとの要請が相次いでなされたようですが、残念ながらその要請は却下されたようです。

 KAUSTでは大学キャンパスのロックダウンを「ハイバーネーション(hibernation)」と呼んでいますが、「冬眠」という意味です。現在、冬眠から目覚めの「リオープニング(reopening)」の準備が着々と進んでいます。