啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(水) サウジアラムコとの共同研究がスタート

 世界最大の原油会社でありサウジアラビアの経済的な支柱であって、日本も原油輸入の約40%を依存しているのが、サウジアラムコです。ここからの大学院生を受け入れて学位を取得して卒業させたり、国際シンポジウムやワークショップに招待していただいたりと、いろいろな研究活動において緊密に連携したりしてやらせていただいていましたが、今回正式な機関間の契約に基づいた共同研究が始まることになりました。

 原油産業においては、一連の流れ作業を「河」に例えて、「上流(upstream)」と「下流(downstream)」に分かれます。別の言い方をしますと、地表面から下に関わる全ての作業や仕事は「上流」に位置付けられ、地表面から上で行う作業や仕事は「下流」に位置付けられます。

 原油採掘においては、海水を投入することが多いのですが、これは地表面から行うので「下流」に位置付けられますし、まさに原油の採掘そのものは地表面下で行うので「上流」に位置付けられます。

 教授の専門からするとサウジアラムコの「下流」の人々との関係性が強かったのですが、今回も共同研究は「上流」の人々とのものとなっています。

 期待に添えるような結果を出して、これからのエネルギー産業こ発展や同時に環境保護に大きく寄与できたらと思います。