俳優のトム・ハンクス氏が米国・オハイオ州にあるライト州立大学(Wright State University)のバーチャル卒業式で、遠隔で行ったスピーチ(祝辞講演)が秀逸との評判が立っていると言います。
過去でもっとも有名なものは、スタンフォード大学の卒業式におけるスティーブ・ジョブ氏の講演ですが、バロン大学卒業式での豊田章雄社長のスピーチも素晴らしかったです。
それらに較べると感動を呼ぶ力はもう一つと思われますが、「新型コロナのパンデミック(COVID-19)」の「前」と「後」に歴史的に分けられることになることを前提に、卒業する学生達に「後」の「good American」としての責任と貢献への期待を述べてた内容は、まさに今しか言えないという意味で非常に秀逸であったと思います。
まさに、あたかも「戦前」と「戦後」という言葉の意味が、今後はパンデミックの「前」と「後」を意味するようになっていくほどに今回のパンデミックが与えた影響は重要なものであって、長く歴史に「COVID-19 2020」として残っていくことを、若い当事者としての卒業生に伝えたかったものと思います。
Tom Hanks - Wright State Graduation 2020