啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(木) 「コンティンジェンシー・プラン(Contingency Plan)」と「ビジネス・コンティニュイティ(Business Continuity)」

「コンティンジェンシー・プラン(Contingency Plan)」とは、「不測の事態が起こった時にできる限り迅速に通常業務に復旧させその被害を最小限に留めることを可能にする、リスク発生時に企業や従業員が取るべき行動指針や事前対策を定めたもののことです。」

https://www.kaonavi.jp/dictionary/contingency-plan/

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/コンティンジェンシープラン

 

緊急時対応計画」とか「災害時対応計画」と訳されることが多いようです。

「Contingency」は「不測の」とか「偶然の(出来事や出会い)」の英語の名詞です。

 

せっかくなので、「ビジネス・コンティニュイティ(Business Continuity)」も、覚えておきましょう。「事業継続性」のことを言います。これを、研究分野にいい例えて、「研究継続性(Research Continuity)」と言い換えることもあります。

 災害などの不測の事態が起こっても、事業が継続できるようにしておくことを、「事業継続性」といい、その計画を「事業継続計画」あるいは「BCP (Business Continuity Plan)」といいます。

 今までの地震津波などの災害マニュアルというのは、災害時に「人命をどう守るか」とか「人々の生活をどう守るか」の行動手順などが中心だったと思います。

 一方、今回の新型コロナウイルス(Covid-19)の場合は、感染予防のための様々な手が打たれていますが、予知が難しい地震津波と異なって、災害に備えている状況の方がかなり長い時間だったりします。そして、感染予防の有効手段として、「ソーシャル・ディスタンス(Social Distance)」とよく言われるように、誰が潜伏的に感染しているか分からないので、お互いの個人間で距離を取り合って予防を行うことが最も有効であると、WHOもアナウンスしています。例えば、学校休校とか、集会のキャンセルとか延期とか、テレワークというような在宅勤務も、「ソーシャル・ディスタンス」のいい例です。ここでは、「社会距離」とよく翻訳されるようです。

  パンデミックのこのような事態が生じた場合、「社会距離」を取りながら「緊急時対応計画」を策定しておいて、そこには「生命や財産の保全」だけでなく「事業継続性」をも考慮した計画(プラン)が必要になっていることを、十分に自覚しておかねばなりません。