啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

スーパー高校生・最終ディナー

「SRSI (Saudi Reserach Science Institute) Students」というサウジアラビヤ全土から選ばれたスーパー高校生が総勢43人も教授の大学のアブドラ国王科学技術大学(KAUST)に来ていて、約3週間に亘って滞在し、各スーパー高校生が一人づつ各研究室に配属されて、教授陣や研究者達から、研究指導を受けるシステムがあります。

これは、よくできた制度で、世界から公募で選ばれた大学院生がチューターとなって、これらのスーパー高校生のお世話をするとともに、最後には研究成果発表会があって、配属された各研究室を代表して、それぞれのスーパー高校生が2日間に亘って、研究成果を多くの聴衆の前で10分づつ発表して、その成果を競います。教授陣から審査員が選ばれていて、トップ10人のスーパー高校生が選ばれるのです。

そのトップ10人の発表が、今夜、最終ディナーとともに、発表されました。残念ながら、教授の研究室に配属された女子学生は、そのトップ10人に選ばれませんでしたが、とても優秀です。たとえトップ10人に選ばれなくても、もう一度サウジアラビヤ全国大会にKAUSTスーパー高校生が参加し、そこで独立した審査が行われて、選ばれた少数のスーパー高校生だけがアメリカで行われる国際大会に出場できることになっています。

教授の研究室では、2015年・2016年・2017年の3年に亘って、毎年これらのスーパー高校生の受け入れをしています。

2015年の教授の研究室に配属された女子スーパー高校生は、トップ10人に入っただけでなく、サウジアラビヤ全土代表に選ばれて、米国のヒューストンで行われた国際大会で見事に第2等賞まで獲得しました。

2016年の女子スーパー高校生は、サウジアラビヤ全国大会で勝ち抜き、ロスアンゼルスで行われた国際大会に見事に出場を果たしました。

2017年の女子スーパー高校生は、教授が出席した今夜のディナーでトップ10人の発表がありました。参加して、その結果発表を知ったのでした。
スーパー高校生全員が
実は、現地時間で明日の午前8時半から午後1時半まで(日本時間の午後2時半から午後7時半まで)、アブドラ国王科学技術大学そのトップ10人から上位3人を選ぶ審査会があります。その審査員にさせられてしまい、ゆっくりできる大切な金曜日の半日を、この審査会潰されてしまいます。残念!

孝🌍