啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「現代のイヌは4万年前の単一起源」の記事

2017年7月19日(水) 12:49Y! ニュース配信の【AFP=時事】に寄りますと、「現代のイヌ、4万年前の単一起源か DNA研究」という見出しdr、以下のような記事が発信されています。<引用: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170719-00000017-jij_afp-sctch >

「小型犬のチワワから大型犬のセントバーナードまで、今日の飼い犬はその起源を単一のオオカミの群れにまでさかのぼることができるとの研究結果が18日、発表された。人とこのオオカミの群れとの遭遇は、最大4万年前にさかのぼるとしている。」とのとです。

また、

 「オオカミからイヌの分岐が起きた時期と場所については、学派ごとにそれぞれ異なっており、約1万5000年前に欧州でと主張するものや、約1万2500年前に中央アジアまたは中国でと主張するものまで様々だ。
 他方で、2016年に米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文では、家畜化が欧州とアジアの2つの独立したオオカミ個体群からそれぞれ発生したとする説が提唱された。」という現在の状況にのもと、
 「米ストーニーブルック大学(Stony Brook University)などの研究チームが実施した今回の最新研究によると、古代のイヌは約4万年前にオオカミから最初に分岐したことが、DNA分析で明らかになったという。この分岐が人の存在をきっかけに起きた可能性が高いことも分かったが、世界のどこで起きたかは特定できなかった。」という記事になっています。
「研究に参加したストーニーブルック大のクリシュナ・ビーラマ(Krishna Veeramah)氏」のコメントが載っており、「 今回の研究は、ドイツで発掘された7000年前と4700年前の化石化したDNAに基づいており、研究チームはこのDNAを現生犬種と比較分析した。これらのDNAは石器時代の最後の時代である新石器時代のもので、古代人が最初に農耕と共同体の固定化に着手したのもこの時代だ。」と記事は結論づけています。