啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

道の駅「高田松原」

岩手県陸前高田の道の駅「高田松原」タビック45の津波による被害は、その強烈さを廃墟にそのまま投影するように、そのまま残されています。
その津波による潮位の高さは14メートルを超え、その高さは平時での想像を遥かに超えるものでした。
広大な駐車場を挟んで反対側には、歌碑や石川啄木の歌碑とともに、追悼施設がありました。




(「孤松巌上」:揮毫は船村徹氏)


千昌夫さん歌唱「いっぽんの松」
https://youtu.be/TUp_pDZvZxw




石川啄木
「頬につたふ なみだのごはず 一握の 砂をしめしし 人を忘れず」
(元来この歌は、歌人として認められず砂を涙で濡らす自身を、決して忘れないといった意味として捉えられています。しかし、この歌碑は、悲しく逝った人を忘れないと言っているように思われます。)
これに関係する「一握の砂」の歌は、
「いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ」
「砂山の 砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠く おもひ出づる日」
「大という 字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて 帰り来れり」
「はたらけど はたらけど猶 わが生活 楽にならざり ぢっと手を見る」
「東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」