啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

バルティモア暴動

米国の東部のメリーランド州のバルティモア市内で、警察に拘束された黒人男性が死亡したことをきっかけに発生した暴動は、州兵まで派遣したこともあって、「国家的な危機」といった論調の記者のレポートのもと、CNN国際ニュースは、ネパールの大地震の被害とともに、バルティモア暴動の報道の一色となっています。
このため、安部首相の訪米による日米首脳会談の記者会見の生放送も、安倍首相の発言の途中でバルティモア暴動関連のニュースに切り替わるなど、日本で報道されているほどには注目が霞んでいるように思われます。
切り替わる前の記者会見でも、オバマ大統領による米国人記者の質問もバルティモア暴動に関するもので、長々とバルティモア暴動に返答するオバマ大統領も、さすがに安倍首相に向かって、「I am very sorry, Prime Minister Abe! But, it is very important to us!」と謝る場面もありました。
せっかくの日本が中心となる久しぶりの世界的な発信の機会なのに、少しもったいないようにも思います。


<写真は、Cited from CNN international Breaking News around at 20:30 Saudi time on 38 April, 2015>

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<参考引用>
ボルティモア「平静」に=非常事態宣言から一夜―米東部」
時事通信 4月28日 23時3分配信
 「【ワシントン時事】暴動により27日に非常事態が宣言された米東部メリーランド州ボルティモア市内では28日、警官隊や州兵部隊が展開し、米メディアによると、「比較的平静」な状況を取り戻した。
 ただ、放火による火災の消火作業は続いており、市内の学校は休校、公共交通機関も一部運休している。27日からの暴動では、建物や車両合わせて150件以上の火災が発生し、約200人が逮捕されたという。
 警察に拘束された黒人男性が脊髄を損傷して死亡したのに抗議するデモが暴動の発端で、投石などによって警官15人が負傷。メリーランド州のホーガン知事は28日、州兵や警官隊を増員して治安維持に当たる方針を示した。ボルティモアでは同日夜から夜間外出禁止となる。 」