啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「オバマ大統領夫人がサルマン新国王と握手した」という報道の意味

日本にいたとしても、3ヶ月で18,000,000,000米ドルの利益の意味が分からず, ニュースをよく読まないといけませんが、「オバマ大統領夫人がサルマン新国王と握手した」という報道の意味も、サウジアラビアの文化や習慣が分からないと理解できないニュースの一つです。
オバマ大統領夫妻がアブドラ前国王の死去に伴ってサウジアラビアのリャドに弔問に訪れ、サルマン新国王と会見したときのことでした。オバマ大統領夫人がサルマン新国王と握手したのでした。実は、教授も最初は戸惑ったのですが、サウジアラビアでは基本的に女性とは握手しないことになっているのです。他の家族の女性や奥様には、敬意を表して握手をしないのです。
その習慣をやぶって、オバマ大統領夫人がサルマン新国王と握手したため、ニュースになったもののと思います。でも、我々からしたら普通のこと。何か、むしろ微笑ましささえも感じます。特に、サウジ王室のほとんどの王族の方々は欧米の有名大学で高教育を受けているので、一般に英語も非常に堪能で、欧米ニュースが報じるほどの問題はないようです。