啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

論文の数は多いほうがいいのか?

 もちろん、インパクト・ファクターの高い雑誌に数多く出版発表するというのが一番いいに決まっています。
 しかし、これは非常に難しいこと。では一体どうすればいいのでしょうか?
それは、どうでもいいような論文をできるだけ書かないようにすることです。つまり、それによって、時間や労力をもっと価値の高い論文に回すことです。敢えて言えば、つまらない論文は、枯れ木も山の賑わいどころか、評価を下げるというペナルティを負うということを頭にたたき込みましょう。
 若い人達には、一見非常に難しい注文のように思われますが、米国のNIHのグラント申請では、インパクトファクター3以下の雑誌に載った論文は業績リストに入れないようにといった制約もあると聞いたことがあります。もともとこのようにないものととして無視してくれればまだいいのですが、加重インパクトのようにマイナスになってしまうと、もう手の着けようがなくなってします。