啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

PACという会議

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)には、PACという会議があります。
Promotion and Academic Committeeとかいう英語名の略称です。
教員の採用とか昇進とかのときに、それに足る業績があるかどうかえを評価する会議です。
一般に、研究者の評価は、論文数やいくつのインパクトファクター
の雑誌に出したとか、H-indexがいくつかとか、数値化された指標も
参考になりますが、それだけではありません。
それは、何かというと「評判」です。そう、みんなが奏でる噂話しなのです。何か科学的でないと思われますが、まさにそうなのです。
英語で言うほうが客観的にきこえますが、まさに「reputation」なのです。これは、そのまま「評判」と訳します。
基本的に、研究者集団というのは、性善説に基づいた善意の集団と捉えられているので、そこでの評判が大きく効くのです。
この評判は、出版した論文の履歴と表裏一体になっているので、その重みがあるのでしょう。