啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2014年度のKAUST新入生は284人

 学長講話によりますと、2014年度のKAUSTの新入生(大学院大学なので院生のみ)は、マスター(修士)コースが112人で、PhD(博士)コースが172人の合計284人のようです。応募者は、どう数えるかによりますが、wikipediaによりますと、5000人から8000人とも言われ(**)、世界でも合格率が最も低い超難関の大学のひとつに数えているようです。たしかに、教授のところには、毎日、院生入学やポストドクの希望者メールが最低1人着ます。
 国別の割合は、サウジアラビア・イニチアティブ運動が功を奏して、かなり増えてきました。(それでも、民族性の多様性保持のため、上限は40%に抑えられています。)
およその割合は、以下のようです。
 サウジアラビア 37%
中国      18%
アメリカ    10%
アフリカ    10%
ヨーロッパ   10%
中国以外のアジア 10%
残りの5%は、その他と言うところでしょうか。2013年度は、サウジアラビアが25%と言われており、中国がもっとも多く占めていたと言われています。
 日本のポストドクの給料レベルの奨学金を院生全員が毎年受領し、贅沢とも言える宿舎(豪華コンドミニアム)を与えられ、アメリカと同じかそれ以上のキャンパス生活が送れ、学位まで取れるのですから、大きな魅力や人気があるのは当然ともいえます。
 また、就職も世界各地の教職はもちろんですが、世界最大の石油会社のサウジアラムコ石油化学会社サービックが受け入れますし、米国の一流企業への就職にも有利とあって、人気があるのは当然と言えます。
 なお、現在、日本院生は、全学年を通しても、3〜4人しかいません。

**<参考引用>http://en.wikipedia.org/wiki/King_Abdullah_University_of_Science_and_Technology
「Admissions
KAUST has one of the world's lowest acceptance rates, each year about 200-250 students are accepted out of a pool of 5000-8000 applicants. KAUST focuses on the applicant's research experience, research interests, undergraduate GPA, GRE scores, and statement of purpose. Though GRE scores are not mandatory for admission, a good GRE score has a positive impact on an application. Since the language of instruction at KAUST is English, a minimum TOEFL score of 79 is required for admission.」