啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

オーダーメイド医療実現化プロジェクトに2012年度の補正予算で52億2000万円

 日経バイオテクONLINEメールの宮田満氏の記事によりますと、オーダーメイド医療実現化プロジェクトに2012年度の補正予算で52億2000万円がつき、SNP解析を行うことが決まっていることがわかりました。
 これは、理研や東大・医科研のバイオバンクのことです。どうして全ゲノムシーケンシングではないのかといった疑問が残りはしますが、せっかく収集された検体サンプルが有効活用されるという意味ではよかったと思います。
 補正予算とはいえ、非常に高額であるため、是非多くの方々が利用しやすいバイオバンクとなられることを、切に願うばかりです。
 ・日経バイオテクONLINEメールの宮田満氏の記事の抜粋:「・・・2012年度の補正予算で52億2000万円を投入し、オーダーメイド医療実現化プロジェクトで収拾された20万人のゲノムを全て解析することが決定しました。現在までゲノム上のSNPsの網羅的な解析を6万3000人(60万SNPs)を対象に既に完了しています。今までは残念ながら資金不足で残りの13万7000人の網羅的SNPs解析は断念せざる状況だったのですが、政権交代による景気対策が追い風となり、我が国の研究プロジェクトとしては例外的に、プロジェクトをある意味完了することが出来るようになりました。
これによって、今後薬14万人に関しては95万SNPsに対する網羅的解析がここ数カ月で完了することになります。我が国は世界に冠たる20万人分のSNPsの網羅的なデータベースを持つことになります。・・・」(引用:日経バイオテクONLINEメール 2013/3/4 RANKING Vol.1852)