啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

モニタリング・メタゲノミクスにみる問題点

 未知の微生物の探索に焦点があるのではなく、モニタリングとしてのメタゲノミクスの問題点は、未知の微生物を「未知」として割り切って前に進めれるかどうかにかかっているように思います。
 どうしても、未知の生物を知ろうとすると、本来の方向とはかけ離れたところにいってしまいます。どうも、「科学」と「技術開発」の本質的な異なり方に遭遇しているのかも知れません。
 科学は、ある現象の本体であったり、その機構を知ろうとします。しかし、知れば満足と言うことろがあります。一方、技術開発は応用的に機能しなければ意味がありません。ただ、その技術の本来的な理解まで到達で来てれば十分ですが、必ずしも十分条件ではありません。
 この異なり方は、プロジェクト遂行におけるゴールのとらえ方に大きく影響していきます。落ち着いてしっかり考えねばならないポイントでしょう。