シンポジウムの各人の講演の後は、パネルディスカッションを行いました。
講演者と真木先生が、演題の前に用意された椅子に座り、教授が司会をしました。
主に、「遺伝学やゲノムの分野でアジア連携や新しいアジア学会のようなものをつくる場合の、メリットと予想される障害」と、「アジアが日本に期待するもの」という2つの大きな質問に絞って議論しました。
一人1分間以内の応答という条件で、わずか40分間のパネルディスカッションではありましたが、なんとか形にはなって、成功だったと思います。
いずれにしても、中国、韓国、台湾では、大きなお金が研究分野にも、まだどんどん投入されてきており、残念ながら日本だけが取り残されていくような不安を強く感じました。
さらに、「日本には金がない」という状況を、アジアのこのような国々の人々が気づき出してきているように思います。
「日本に何を期待するか」という質問には、「リーダーシップ」という答えよりも、「国別ではなく、「アジア」ということでいいではないか」との指摘が多かったです。
「アジアNo.1」からの転落だけではなく、日本からの発信をできる限り強めていかないと、我が国だけ「落ち込んでで行く」可能性もありえるかもしれません。