「白い箱」型住宅は、点で起こる災害からは、リスク分散という意味で、どこかはやられるが別のところは残るので、かなりの対応効果がありました。
一方、この閉鎖空間が、核家族化として、家族の分断や孤立化に拍車をかけます。
さらに、個人主義を助長し、利己主義的な傾向に傾斜させていったと考えられます。
実際、インターネットのソーシャル・ネットワーキングは、非常に面白い現象を起こしています。
つまり、アパートの隣の住人は、付き合いもなければ何をしているかも知らないのに、何百kmも離れた人達のことは、SNSやFacebook、Twitterなどを通して、趣味や今何をしているかさえも知っているという現象です。
そして今、「白い箱」型住宅が、点ではなく「面」で襲う自然災害や経済災害に、いかに脆弱かを暴露したと主張します。