啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

集合体と「空」

 人間の体はこの5つの要素の集合体から出来ており、その集合のバランスというか秩序というか、今の言葉で一番ふさわしいのは「統合」だと思うのですが、これがなければ何もないのと同じであるという考え方のようです。
 つまり、「空」というのは完全な「無」を意味せず、要素の集合体が「単なる集まり」で「集合体の有機的な連合として機能していない」状態を「空」と表現しているようです。つまり、物体が全くないという「無」より、集合体としての物体はあるけれども「統合化された機能がない状態」としての「空っぽ」の意味のほうがより近いのでしょう。(しかし、これらの単語の意味の差も、本当にはわかりませんが。)