啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「その後」の2つの大きな問題

 「その後」において、現在大きな二つの問題があると、エモット氏はいいます。それらは、「エネルギー」と「財政」の問題です。
 原子力エネルギーでいえば、恐怖感がその大きな要因ではあるが、本質的に日本の伝統的なリスクの対応法のために、結論が出にくくなっていると言います。
 つまり、地震津波・台風などの天災が多い日本では、伝統的に、「リスク回避」型でなく、「リスク適応型」のアプローチが取られてきたというのです。たとえば、「すぐに立て直せる木造建築」や「非常に備えた避難訓練」などがその典型例とされます。
 たしかに、「リスク」ありきの対応措置では、「リスク」の根源をどうするかの対応は含まれていません。