啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

研究集会「NGS時代の分子進化研究」



 本日、午後1時から、遺伝研研究集会「NGS時代の分子進化研究」が2日間にわたって、遺伝研で行われました。
 伊藤剛さんや田中剛さん(NIAS)の主催です。
 開始早々から、立ち見がでるほどの大盛況でした。遺伝研の所外・所内の皆さんの関心の高さが良く分かりました。特に、NGSと略される「Next-Generation Sequencer: 次世代シーケンサー」とゲノム進化学・比較ゲノム学の両方の関心や人気が結びついた形になったもようです。

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国立遺伝学研究所研究集会「次世代シーケンシング時代の分子進化研究」
日時:平成23年4月27日(水) 13:00 〜 4月28日(木) 12:30
場所:国立遺伝学研究所 ゲストハウス2Fセミナー室

超高速シーケンシング時代に分子進化研究はどうあるべきか、超大量の遺伝情報を如何に利用して、情報解析そして分子進化研究に活用しているかに関して、第一線の研究者が集まって考える場にしたいと思い、企画しました。その準備中に震災に見舞われ、開催を危ぶんだ瞬間もありましたが、しかし、このような状況下であるからこそ関係者が智恵を集めて協力すべきことはたくさんある筈です。例えば、シーケンシング自体は勿論、大量データを処理するコンピューター部分まで含めて、このような研究は大変な「電気食い」です。現在の状況下で、このような研究に理解を得、進めていくにはどうしたら良いのか?国内での協力はどこまでできるか、海外へのアウトソーシングは可能か?こういったことも含めて話し合える場にしたいと考えています。

  • プログラム -

<4月27日>
13:00 五條堀孝(遺伝研)
開会挨拶
〜セッション1〜 座長:田中剛
13:20 長谷部光泰1、大島一正1、福島健児1、西山智明2
1基礎生物学研究所、2金沢大学
「非モデル生物での適応形質進化の遺伝子基盤解明へのアプローチ−食虫植物、自己組織化、食草転換−」
14:00 池尾一穂・国立遺伝学研究所
(未定)
14:30 牧野能士・東北大学
脊椎動物ゲノムにおけるコピー数多型コールドスポット」
15:00 (休憩)

〜セッション2〜 座長:花田耕介
15:20 中村洋路・水産総合研究センター
「メタゲノミクスによる環境微生物におけるDNA組換えの検出」
15:50 渡邊日出海・北海道大学
(未定)
16:20 飯田慶、川口修治・理化学研究所
「複数トランスクリプトームに基づく動的遺伝子モデリング、および遺伝子機能予測への拡張」
16:50 (終了予定)

17:30 懇親会

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