啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

二針制の時計の不思議


 そういえば、私たちがよく使う時計の構造も、その論理性からいうと不思議な重複を持っています。
 本来、時計を大雑把に読むのであれば、短針のみの1針で十分なのです。たとえば、1時45分なら、短針は1時と2時の間を示し、それもその間の4分の3のあたりを指しているはずです。
 一方、よく使われている現在の時計は、長針によってより正確な「分」は分かりますが、短針がそれも示し得ますので、長針は必要なモノではありません。この重複が、子供が初めて時計の読み方を習うときに、ちょっとした理解心を必要とするようなむしろ難しさを醸し出しています。
(右上の写真は、現在、教授がお気に入りの「カシオ・エディフィス」ヨーロッパ・バージョンです。ソーラーバッテリ駆動と世界6局電波バンド受信機能による全自動世界時計が売りです。手を動かすことなく世界のどこにいても自動で時間が調整される優れものです。フェイスのデザインはモーターサイクルのスピードメーターを模したもので、バゼルの国際都市3文字表記が美しい幾何学的模様を醸し出しています。2つ以上の針があり、はっきり言って多すぎ。マニュアルを読破するの約1週間かかるのが難点です。)