啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

解き切れない問題

一方、何が明確に分かったのかがわからず、本質的なことは30年以上前からあまり変わらないまま、問題は今も全く解き切れていないように感じました。
「この分野は過去を推定しているから、その歴史的制約のため本質的に検証は不可能なんだ!」という自分よがりの逃避行をさんざん続けた若き日の自分が思い浮かびました。
この若い我々の知性が、木村資生先生を始めとする優れた先人達の知性に、彼らが発見し確立した知見や概念に変更を求めたり新たに本質を付け加えることができるほど、追いついていないのかも知れません(必ずしも凌ぐ必要はないとしてもです)。