啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2011-02-12から1日間の記事一覧

ライオンとロバ

アーネスト・シャクルトンの言葉:「ライオンとして死ぬより、ロバとして生きたい」(朝日新聞2011年2月12日(土)朝刊-「天声人語」より)。 この白眉なコラムによると、南極に100年を経たウイスキーが見つかったとのこと。「氷中酒」というしゃれたネーミングらし…

本質的な孤独感の解消

逆に、自身が「ひとりでやる仕事」の原則を持っていると、共同研究を通じて、生涯の親友や信頼できる友人を得やすくなります。 これが、本質的な孤独を征服する方法かも知れません。

共同研究と孤独感の解消

しかし、孤独感の解消のために共同研究を始めたり、そのために共同研究を使うと、原則をはずれているので、共同研究がうまくいかないことが多いように思います。 共同研究のパートナーから、自身の本質的な貢献に疑問視されてくるからです。

民間の研究

一方、民間の研究や企業研究は、この憲法23条とは次元の異なる話で、つまり「民と民との契約」ですから、むろん目標やその他のことで組織的な制約を受けることは当然なことになります。 しかし、民間の研究や企業の研究であっても、その目的や内容が科学的な解…

君はひとりではない!

それでも、自分は孤独と思っているあなた! そんなあなたでも、このブログを通じて、教授はとことん応援し続けます。

共同研究の重要性

しかし、上記のことは、共同研究の重要性を否定するものではありません。 むしろ、個人個人が自分のアイデアや考え方を持った上で、他の人たちと議論したり分担しながら研究を遂行するのが、共同研究です。 共同研究によって、自身のアイデアや考え方も進化…

日本国憲法第23条

日本国憲法第23条に、「学問の自由」が謳ってあります。 これは憲法が国民対国家の契約条項のようなものですから、原則論としては、対国家的に研究の自由が背景にあることは間違いありません。

「業務」ではない科学研究

科学的な研究は、たとえ大学のような大きな組織の一員でも、研究そのものには基本的に組織的な束縛を受けません。 ただ、企業的な研究やプロジェクト的な研究には、組織的な目標達成型の制約がある場合が多くあります。

孤独感の克服の仕方

科学をおこなう研究者になる必要条件のひとつとして、「孤独に慣れること」というのがあります。 科学的な研究は、原則として「業務」ではないので、「業務指示」を受けない分、ひとりで考えひとりで行うことが原則になります。 この原則を基本に持つと、「本…