啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

団塊の世代の教授退職が一巡か

 日本では、昨年あたりから教授職の公募が少なくなったという声をよく聞きます。これは、団塊の世代の教授の人たちの退職が一巡してしまい、その空きポストも、大学や研究機関の財政状況の悪化から、全部を公募していないということも含めて、教授職の公募が減ってきているものと思います。おそらく、もう数年もすると、公募数の激減が明らかになってくるものと思います。
 これによって、若手研究者の研究職からの離反が加速しないことを願っています。やはり、海外も含めて視野を広くもち、日本国外の条件のいいポストは積極的に応募していく勇気がいるように思います。是非、いい成果をあげて実力をつけて、日本のいいポジションを狙っていくという戦略は、一世代前あたりから始まっている中国の科学者養成の戦略ですが、遅ればせながら日本も早急に真似をするのがいいと思います。
 また、中国や東南アジアあるいは教授のように中東にまで範囲を広げると、欧米だけでない職の広がりが見えてきます。
 そろそろ、全世界的な視野で研究を行わざるを得ない状況が、好き嫌いを超えて来ているように思います。
 「外に出よう!」と呼びかけるのは簡単ですが、いざ実行するとなると勇気が入ります。今、その勇気がいる時がきたのではないでしょうか。