啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

米・フロリダで悲劇的なテロ

また、悲劇的なテロが、アメリカ合衆国のフロリダで起きてしまいました。日本時間の2016年6月13日の午前1時の時点で、死者が50人でケガ人が53人と、CNN Internationalは報じています。フロリダのナイトクラブで乱射したテロリストの背景はまだ十分に分かっていませんが、過激思想に影響を受けていたのではないかと言われています。
イスラム世界では、すでにラマダンが始まっており、その休息日の金曜日や週末の土曜日にテロが起こりやすいと、こちらサウジアラビアでは大使館や総領事館 から注意が発せられています。(中東の多くのイスラム国では、週末の休日は金曜日と土曜日で、日曜日から勤務が始まります。)
近年のフランスのパリやベルギーのブラッセルでのテロを考えると、世界のどこでテロが起こるか分からない状況になってきたと思われます。
サウジアラビアに居ます」とか「サウジアラビアに行きます。」と言うと、総じてとても危険な地域に行くように思われるようで、「どうか身の安全だけはお気をつけて下さい」という親身のお言葉をいただきます。そのお言葉通り、できるだけ不必要な外出は避けようと思っていますが、海外出張が多いと世界の主要な空港を利用せざるを得ません。より正確に言えば、サウジアラビア国内(北部の危険地域と南部の戦闘地域を除けば)より、世界の主要な空港の方が危険がたくさんあるように思います。
教授は、海外への出張の総回数がおよそ250回を超えると思いますが、人が故意に起こす危機への対応には、基本的にはなす術がないように思われます。それでも、観光とは全く逆に、「不必要にウロウロしない」という原則が身の安全に少しでもつながると思って、できるだけ実践しています。