啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

日本の鉄道は完全にガラパゴス化しているのか

「日本の鉄道は完全にガラパゴス化」しているのか?
2015年11月8日づけの「月刊SPA」デジタル版に、「日本の鉄道は完全にガラパゴス化している」といった記事が載っていました。
( http://nikkan-spa.jp/963709
これは、1分の差も許さない到着や発車の時間の正確さは、他の国では要求されていないというものです。
確かに、「Over-Quality」(「過品質」を意味する和製英語)という事で、そこまで品質を優先するなら、その分コストを抑えて価格を安くしたらいいという議論です。
ちょうど、太陽エネルギーパネルの効率化の競争の中で、例えば20%の熱変換効率を約0.5%上げるのに巨額な投資と物凄く長い時間を費やすならば、熱変換効率が約17%でも、その効率を相殺できるように単価の安い多数の太陽パネルを用いる方が遥かに実用的であるという議論に大変似ているように思います。
でも、鉄道が1分の誤差も許さないような技術があったら、やはりそれは追求するに足るほどの技術であるように思われます。
その意味では、日本の鉄道は「ガラパゴス化されている」とは、必ずしも即には言えないように思われます。