啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

東京駅トラストビル「なだ万」

東京駅の日本橋口すぐに、シャングリラ・ホテルがトラストビルの中にあり、そこの28階に日本料理の「なだ万」があります。そこに、北大路魯山人作の器6客を持ち込み、そこに料理を盛ってもらい、横山大観作の掛け軸を見ながら食事をするという会が開催されました。
魯山人作の器は、すべて署名入りの箱も付いており、それぞれの席の横にその箱を置いての夕食会となりました。ちょうど仏教哲学の高名な先生お二人も同席され、料理や魯山人はもちろんながら、それをきっかけに、話しが大いに盛り上がりました。
敦煌莫高窟への旅行話から話しが始まり、宇宙論から量子力学へ、ブッダからキリスト教そしてカーヴァ神殿の宗教論、ギリシア悲劇から方丈記徒然草そしてシェークスピアへと広がり、さらにはデカルトからルネッサンスそして生命哲学・進化論につながり、小林秀雄氏・岡潔氏に関することまで話しが続きました。縦横無尽の話題のお話は、科学談義とは異なって、言いっ放しの御免の気楽さもあって、大変盛り上がりとても楽しいひとときでした。
どこか、対談記録に載せて置きたいくらいの面白さは、全く分野の異なる方々との交流の大切さを再認識した次第です。本当の意味でのブレイン・スチーミングとは、こういうことを言うのだと再認識した良い機会にもなりました。
このような企画をされた先生に、大いに感謝する夕べのひとときでした。